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女優の田中麗奈さん(27)が初めて時代劇に挑戦した映画「山桜」(篠原哲雄監督)の完成披露試写が13日、東京都内で開かれ、田中さんや相手役の東山紀之さん(41)、富司純子さん(62)、檀ふみさん(53)、南沢奈央さん(17)ら主な出演者が舞台あいさつをした。田中さんは、静かだが芯の強い江戸時代の女性を演じ、「すごく共感しました。私もどちらかというと胸に秘めてしまって、思うだけでうれしいということがあるので、分かるところがあります」と自身の恋愛観と役を重ねた。
藤沢周平さんの同名時代小説の名作を、「はつ恋」「地下鉄(メトロ)に乗って」を手がけたことで知られる篠原監督が映画化。江戸時代後期、野江(田中さん)は最初の夫に先立たれ、勧められるままに再婚した家で家風になじめずに辛い日々を送っていた。ある日、叔母の墓参りからの帰り道、1人の武士(東山さん)と出会う。山桜を手折って渡してくれたその武士は、かつて野江を妻にと望んだものの思いを果たせなかった過去があった。その武士、弥一郎は農民たちの生活の窮状を目の当たりにし、突然、藩の重臣を斬ってしまう。その所業を侮蔑し、笑い飛ばす夫に野江の血は逆流し、夫の羽織をうち捨ててしまったことで離縁を言い渡される。野江は獄中の弥一郎の身を案じ、祈り続ける……という物語。
弥一郎の母を演じた富司さんは「東山さんの母をやらせていただける喜びで(役を)お引き受けしたのに、1シーンも絡みがなくて……。麗奈さんとは(撮影中に)一緒に食事に行ったり、メール交換をして、若い娘ができたようでした」と話した。東山と田中さんの共演シーンも短く、東山さんは「メール交換も食事に行く暇もなかった」と残念がり、「孤独を楽しみました」と自嘲した。田中さんは東山さんについて、「弥一郎そのままの正義に会ったような、さわやかな方でした」。一方の東山さんも「耐える女性は美しい。田中さんの(時代劇)初めての瞬間に立ち会えた喜びがありました」とお互いを賞賛した。
主題歌には一青窈さん(31)が映画を見て書き下ろした「栞(しおり)」が使われている。映画は31日から東京・新宿テアトルタイムズスクエアほか全国でロードショー予定。
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