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女優の蒼井優さん(22)が主演した映画「百万円と苦虫女」(タナダユキ監督)の完成会見と試写が10日、東京都内で開かれ、蒼井さんのほか共演の森山未來さん(23)、ピエール瀧さん(41)らが出席した。100万円を貯めるたびに知らない土地に移り住み、さまざまなアルバイトを経験する主人公を演じた蒼井さんは、自身はバイト経験がないといい、バイトするなら「1日に10人、お客さんがくればいいというテンションの、とてもひまなレンタルビデオ屋さんがいいです」と話すと、瀧さんから「そういう店はバイトを雇えないでしょ」とツッこまれていた。
映画は、「さくらん」の脚本や「赤い文化住宅の初子」の監督を務め、注目を集める気鋭のタナダ監督の最新作。短大卒業後、就職できずにアルバイト生活を送っていた鈴子(蒼井さん)は、ひょんなことから事件に巻き込まれ、実家を離れて貯金が100万円貯まるごとに誰も知らないところに移り住む生活をしていた。海の家や山の中の桃畑、郊外の町など行く先々でさまざまな人たちと出会い、初めて自分の心を打ち明けられる恋人に出会うが……という物語。3人組バンド「クラムボン」のボーカル、原田郁子さんの「やわらかくて きもちいい風」が主題歌に起用されている。
蒼井さんは「本当に大切な大切な作品になりました。この作品がもたらしたすべての出会いがかけがえのないもので、なんて私は幸せなんだろうと思います」と思い入れたっぷり。恋人役を演じる森山さんは、出演を決め手を「蒼井優という人が見てみたかったから」と好奇心からだったことを明かし、蒼井さんの印象は「(精神的に)がっしりしてますね。見た目華奢(きゃしゃ)なのに、芯に通っているものに強さを感じました」と絶賛した。タナダ監督は「蒼井さん主演でという話が来たときは『フラガール』で受賞しまくっていた時だったので、ちょっとビビリましたけど、不器用だけど必死で一生懸命に生きている女性を撮ろうと思いました」と作品に込めた思いを語った。撮影は昨年夏に行われ、桃畑農家の主人を演じた瀧さんは「熱射病になりそうだった。『桃をいくらでももいで食べていい』と言われたので、30個は食べました」とエピソードを披露した。
この映画は、8月21日から開催されるカナダ・モントリオール世界映画祭への出品が決まったほか、秋には韓国での公開も予定されている。国内では19日から、東京・シネセゾン渋谷、シネ・リーブル池袋ほか全国でロードショー予定。
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