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映画「能登の花ヨメ」の全国ロードショーを前に30日、都内で特別試写会が開かれた。会場には監督の白羽弥仁(みつひと)監督(44)、出演の田中美里さん(31)、泉ピン子さん(60)、石川県出身で特別出演のパティシエ、辻口博啓(ひろのぶ)さん(41)が舞台あいさつに立った。また、石川県選出の森喜朗元首相(71)も姿を見せ、07年3月に起きた能登半島沖地震の復興支援を呼びかけた。
「能登の花ヨメ」は東京で挙式準備を進めるみゆき(田中さん)が、交通事故に遭った婚約者の母・松子(泉さん)を手助けするため、地震のツメ跡が残る能登を訪れ、そこで地域の人たちと生きていく喜びや家族と一緒に暮らしていく意味を見出していく物語。飛び跳ねる魚をさばき、ヤギにエサをやる……といった生活に戸惑うみゆき。松子との対決で東京に逃げ帰ろうとするみゆきに、松子の近所に住むフジばあさんが「みーんな、仲がいい」とさとすシーンも。白羽監督は、阪神大震災でいとこを亡くした経験から「能登の復興につながれば」と願いメガホンを握ったという。
舞台あいさつでは泉さんが能登半島沖地震や最近の気象災害に触れ、「他の地域のことでも、わが身のことと思って考えてほしい」と訴えた。泉さんは「(石川県出身の)田中さんは標準語のセリフなのに、私は慣れない金沢弁で大変でした。田中さんは花嫁役を演じてますが、本当はまだ一人なんですよ。だれかお世話してください」と語り、「娘」を案じた。一方、「私の方が撮影時に金沢弁が出てしまって……」と話す田中さんは、「仮設住宅の撮影では、反対に住民のみなさんから励ましてもらいました。大変な時こそ、この映画が励みになれば」と被災地にエールを送った。
「まばたきの瞬間くらいしか出演していない」と泉さんにひやかされた辻口さんも、震災後に現地入りし子供たちにロールケーキを振る舞い元気付けた話を披露。「人のぬくもりややさしさが今の時代には一番大切」と活動を振り返りながら語った。
白羽監督は「まもなく帰省シーズンですが、この映画は『心のふるさとに帰ろう』をテーマにしています。映画を通して、みなさんのふるさとを振り返り、大切にしてください」と呼びかけた。「能登の花ヨメ」は8月23日から銀座シネパトスなど全国で順次上映される。
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