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演出家の蜷川幸雄さん(72)が監督を務める映画「蛇にピアス」の完成報告会が15日、東京都内で開かれた。報告会には映画初主演となる吉高由里子さん(19)、高良健吾さん(20)、ARATAさん(33)、原作者の金原ひとみさん(24)と蜷川監督が登場。吉高さんは蜷川監督について「すごく目がキラキラしていて、吸い込まれそうで見透かされているようで、怖いですよ」と、その印象を語っていた。
「蛇にピアス」は、金原さんが03年に発表し、20歳で芥川賞を受賞した同名小説が原作で、全身にピアスや刺青を入れる若者の“痛み”を通して得る生きている実感を描く作品。撮影前から、蜷川監督がメガホンを取ることと、その過激な描写が話題となり、公開の際は「R-15指定」となった。
体当たりで主役ルイを演じた吉高さんは、オーディション合格後に交通事故に遭ったことを明かし、「地球が46億年生きている中で、ほんのため息くらい(の時間)で人生が終わってしまうなら、私の人生を捧げようと思いました」と話し、演じた役への想いを語った。蛇のように2つに割れた舌“スプリット・タン”を持ち、背中に龍のタトゥーを入れているアマ役の高良さんは、「撮影で壁にぶち当たったのは……全部です。芝居が怖い時期だったので『もっと楽しもう』と思えた。幸せな時間でした」と振り返り、監督の愛のムチでその怖さを克服したようだ。彫り師のシバ役のARATAさんは撮影前、鬼の演出家としても知られる蜷川さんと、熱いディスカッションをするつもりだったそうだが、クランクイン前に監督から「毎日、現場に行くのが怖い」と打ち明けられ、「人間らしいところを見せてくれて、(自分の)肩の力を抜いてくれました」と、話した。
元々、蜷川監督の舞台作品のファンだという原作者の金原さんは、「この作品の新たな一面を鋭くとらえている。映画化されたかいがありました」と喜びを語った。反面、蜷川監督は「原作者に見られるのが一番イヤ。できるだけ避けていたんだけど……」と、困り顔だった。また、実娘で写真家の蜷川実花さん(35)は同作について、「面白かった。クールできれいだった」と話していたという。
このほか、市川亀治郎さん(33)、唐沢寿明さん(45)、自ら所属事務所と交渉して出演したという小栗旬さん(25)、藤原竜也さん(26)らが特別出演する。9月から、全国公開。
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